十二月二十八日(月曜日)、ちっぽけな卓上カレンダーには、「官庁御用納め」と記されています。この表記を見ると、官尊民卑の世の中の名残を想起いたします。できれば官庁を省いて、「御用納めの日」くらいでいいと思います。それでも、いくらか不愉快のところがあります。なぜなら、年末年始を休めず、働き尽くめの人たちはたくさんいます。特に、新型コロナウイルス禍にあっては、たくさんの人たちが世のため、人のため身を粉にして働き続けてくれます。人の世は、今さらながらこういう人たちで成り立っていることを感じ取った一年でした。
さて、私は今年もたくさんの下手な文章を書き続けてきました。すると、ご常連の人たちが日々、義理チョコを超える真のご厚情で、「ひぐらしの記」へ訪れてくださいました。声なき声の励ましが無ければ、もちろん「ひぐらしの記」の継続はありません。心より御礼を申し上げます。そして、大沢さま、平洋子様、角田様、高橋弘樹様、古閑君、ふうちゃん、これらの人たちのご投稿文、さらにはブログ読者で名前を浮かべている山内様、名を列ねる友人たちすなわち渡部さん、大森さん、谷口さん、マーちゃん、これらの人たちには、日々励まし続けられてきました。同様に、心から御礼を申し上げます。
きょうは新型コロナの感染を防ぐために要請されている、「静かな年末年始」の始めの日です。みなそろって、つつがない越年と静かな正月を迎えたいものです。もちろん、辞世のメッセージではありません。寝坊助が祟り、慌てふためいて書き添えたものです。「ひぐらしの記」は継続します。できればこの先、なお人様との交流を望んでいます。身の程知らずの欲張りは、わが「身から出た錆」です。感謝と詫びが同居する、年の瀬になりました。