能力無く惰性にすがり、いたずらに書き続けてきた。すると、ちょっと躓(つまず)くとたちまち頓挫した。一月は棒に振った。そのため、意識して月替わりを待っていた。二月一日(月曜日)、現在のデジタル時刻は、夜中の1:57と刻んでいる。梅の花が綻(ほころ)ぶ、早春の到来である。確かに、きのうに比べて寒気は、体感的に緩(ゆる)んでいる。寒気に極端に弱い私には、この上ない自然界からのうれしいプレゼントである。過ぎた「大寒」(一月二十日)あたりを寒気の底に、季節は確かな足取りで春へ向かっている。あすは例年にない早い「節分」(二月二日)である。もちろん明ければ、「立春」(二月三日)である。三寒四温は、春へ向かう季節の足取りである。
この文章に、いまだ再始動を託すことはできない。しかし、わが息災の証しとして、怖々(こわごわ)と書いている。実のところは、掲示板へ訪れてくださる各位様から賜っている心配や好意にたいして、梨の礫(つぶて)では居たたまれなくなっているからである。妻が突然、腰の傷みに襲われて、わが家そしてわが日常生活は、様変わりをこうむっている。その対応における明け暮れは、いまだに緒に就いているばかりである。みずからの健康だけで、人生行路は「楽ちん」とは言えない。夫婦そろって、「偕老同穴」(かいろうどうけつ)を叶えてこそ、「楽ちん」である。異変に挫(くじ)けている私は、虫けらにも及ばない弱虫である。