「あす以降をどうするかは寝床で、ちょっぴり思案にくれることになりそうである」。きのうの文章は、このような結びで終えている。確かに、寝床で長く思案をめぐらしていた。ところが、生来、優柔不断の性癖(悪癖)を有する私は、試案は決断には至らなかった。挙句、ほぼ一日、日を替えた先ほどまでに寝床で思案を引きずり続けていた。それでもまだ、「書こうか書くまいか」を決めかね得ず起き出している。
きょう12月14日(土曜日)、目覚めて起き出してきている時刻は定時(5時)近くである。だからこの先を書いても執筆時間は、焦ることなくたっぷりとある。ところが、時間切れの思案の結論では、とりあえずきょうは書くのは止めようと決意している。しかしながら一方、これまたあす以降の再始動の可否を恐れて、何らかを書き添えて置かなければならないと思う。ゆえに、いま心中に浮かんでいることをいたずら書きするものである。その一つは、わが心身を脅かしている寒気の強まりである。そして一つは、「今日は何の日?」をめぐらして、「赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件」の日である。しかし、12月はこれだけでは済まされず、すでに過ぎたけれど「太平洋戦争の開戦日」(昭和16年(1941年)12月8日)を書き添えて置くものである。
いよいよ様にならない文章、いや文章とは言えないものの結びである。すると、きのう同様に寝床にとんぼ返りをして、「博打(ばくち)みたいな二度寝を試みるつもりにある」。文章の体(てい)をなさないいたずら書きは30分ほどで済んで、いくらか太陽熱を恵む夜明けはいまだはるかに遠く、わが身体は寒気でブルブル震えている。
思案は可否半ば
