草臥れ儲けかな?…

十一月二十四日(日曜日)。定時より二時間ほど遅い起き出しをこうむり、気が焦っている。すっかり夜が明けた、朝の天気模様にある。冬空には雨なく、地上は強風に晒されている。このところは朝だけでなく日中にあっても、強風が吹き荒れている。そのおかげで私は、道路の掃除を免れている。寒さが身に堪える冬の日における、僅かばかりの利得である。きのうは、土曜日と重なる「勤労感謝の日」(十一月二十三日)だった。職業(労働)を離れた私の場合は、ひたすら人様の勤労に感謝するのみで、自分自身は日本社会のお邪魔虫さながらである。それでもやはり、人様の労働のありがたさは身に沁みており、あまねく感謝せずにはおれない。執筆時間の制限時間を取っ払って以降の文章はだらだらと長くなり、ご常連の人たちには読みにくさをおかけして、自分自身には草臥(くたび)れ儲けのところがある。だからきょうは遅い起き出しのこともあって、短い文章で済ますつもりでいる。しかしながら書き殴りの文章の停車場は、もとより自分自身も知るよしない。だったらやはり、このところの文章の流れから、昨夜の「WBC12」(野球の国際試合)の結果だけは、記して置かなければならない。昨夜の試合はスーパーラウンドにおける第三戦(最終戦)、日本代表チーム・侍ジャパン対台湾代表チームだった。すると、スコア(得点)九対六で、日本が勝利した。この結果、きょうには優勝決定戦と三位決定戦が行われて、今回のすべての試合は閉幕する。ところが、優勝決定戦および三位決定戦共に、きのう試合とまったく変わらぬチーム同士であり、すなわちこうである。優勝決定戦は日本対台湾、そして三位決定戦はアメリカ対ベネズエラである。奇しくもこんな変てこりんな組み合わせになったのは、「WBC12」の規定であり、私が目を剥いてじたばたしたところで、どうなることでもない。だから私は、きょうもテレビ観戦にありついて、侍ジャパンの優勝を願うのみである。続いていたテレビ観戦が閉じることには、一抹どころかかなりの寂しさつのるものがある。その一方ではテレビ観戦を終えたのちの、就寝時間の遅さを免れるところはある。昨夜は十二時過ぎの就寝に見舞われた。今夜の試合は優勝決定戦でもあり、勝敗の余韻を引きずり、また就寝時間は遅くなりそうである。きのう書いた文章にもあるけれど、開催中の「大相撲九州場所(福岡)」は、きょうは千秋楽である。そしてこの優勝決定戦は、どちらも十三勝一敗の成績を引き下げて、東西の大関同士、琴桜対豊昇龍である。琴桜は初優勝、豊昇龍は二度目、大関では初優勝。こちらのテレビ観戦には就寝時間の遅さによる寝不足は免れるけれど、やはりテレビ観戦の終息には寂しさつのるものがある。書き殴りはまたもや、わが意に逆らって長くなっている。ゆえに大慌てで、ここで結文にするものである。冬空の日本晴れは汚れ無く、胸の透く真っ青である。こんな文章、草臥れ儲けかな?…。