11月18日(月曜日)。いまだ夜明け前の起き出しにあり、きょうの天気模様を知ることはできない。雨戸を閉めていない、前面の窓ガラスを通して見ている外気はいまだ暗闇であり、それゆえ頭上の蛍光灯が明かりを照らし、ポツリと写っている。夜長の静寂(しじま)にあって、ときおり戸袋に置く雨戸を叩く風の音が小さく響いている。響きからすれば雨まじりには思えず、風単独の音のようである。昨夜は、このところで最も遅い就寝(十二時過ぎあたり)をこうむった。それは予告どおりのWBC(野球の国際試合)のテレビ観戦のせいだった。昨夜の試合は四戦目になる、日本代表チーム・侍ジャパン対キューバ代表チームだった。試合結果は、7対6で侍ジャパンが辛勝した(台湾・天母球場)。侍ジャパンは4連勝を果たして、残る一試合はきょうのドミニカ代表チームだけである。ところが侍ジャパンは、この試合の勝敗にかかわらず、きのうの試合でBチーム1位となり、次のステージ・スーパーラウンドへの進出を決めた。スーパーラウンドは戦う球場を「東京ドーム」一か所にして、オープニングラウンドにおけるAグループとBグループにあって、それぞれ1位と2位のチームの4チームが、再び総当たり戦を行う。今回のWBCにあっては、A・B二つのグループ(各6チーム構成)分けがあり、計12チームが参加している。最初のグループごとの総当たり戦はオープニングラウンドと呼ばれ、次の総当たり戦はスーパーラウンドと呼ばれている。Aグループの1位にはベネズエラ、2位にはアメリカが決まり、Bグループの1位には日本、2位には台湾が決まり、4チーム(4か国)がスーパーラウンドへの進出を決めている。こののち、スーパーラウンドの日程は、11月21日(木曜日)~23日(土曜日)となっている。もとより、きょうの文章にあっては、こんなことを長々と書くつもりはなかった。しかし、せっかくだから付け足しに書いただけである。だからと言って、この文章の本題はない。強いて言えば、WBCのテレビ観戦により、浅い眠りが続いていることくらいである。しかし、私にとって浅い眠りは、バカにできないもので、書きようによっては本題を成すものである。だけど、こんなことで文章が無駄に、長くなるのはわが本意ではない。ゆえにここで、結び文とするものである。おやおや、夜明けてみれば強風が吹いている。大空は青い日本晴れではなく、くすんだ鉛色である。