不確かだった「夜明け」と「朝」の違いは、きのう開いた電子辞書の説明書きで、ようやく確かなものとなった。10月12日(土曜日)、来週の「スポーツの日」(10月14日・月曜日、祝休日)へ繋ぐ、三連休初日の夜明けを迎えている。「朝」とは、こののち正午あたりまでを言う。朝が過ぎれば「昼」となり、昼が暮れれば「夜」となる。明ければ次の日(翌日)の夜明けが訪れる。24時間を経て、一日は回って行く。それにちなむ人間の営みは、文字どおり「日暮らし」である。なんだか今の私は、学童時代の「綴り方教室」へ戻り、学び始めの文章を書いている。もちろん、いつものように起き出して来るや否や、ネタなく綴り始める文章にすぎない。だけど、せっかくだから「綴り方教室」へ遡り、今心中に浮かんでいることの書き添えをつらつらと試みる。もとより、何が飛び出さすか不明の文章ゆえに、不都合すなわち、ふるさと言葉に置き換えれば「気色悪い」に文章になれば、平にお許しをこうところである。当時、私たち内田小学校一年生そして二年生までの持ち上がりのご担任は、見目麗しくうら若い渕上孝代先生だった。先生はのちに、ご同僚の平先生へ嫁がれたので、現在は「平先生」とお呼びしている。ご長男のお嫁さんの平洋子様は、ときおり掲示板へふるさと情報をご投稿されて、同クラスだったふうちゃん(ペンネーム・ふうたろう)や私にたいし、平先生のご近況を伝えてくださっている。恩師(お義母さん)と教え教え子たちとを、絶えず結んでくださる洋子様のお心遣い、さらにはお義母さんへの飛び切りの優しさに出合うと、私は常にこの上ない感謝と感激にうちひしがれている。恩師・平先生は、今は亡きわがふるさとの長兄と同級生であり、はたまたお義母様もまた、生誕地の集落と学級を共にした仲の好い友達であられたと言う。恩師・平先生の現在のご年齢は95歳と推察ところだけれど、洋子様はいまなおお元気とお伝えくださっている。ゆえに私たちは、安堵していっそう長生きされることを願っている。現在、格好の「実りの秋」の季節である。秋らしくなく長く愚図ついていた秋は、気象予報士の予報に違わずようやく、胸の透く秋晴れが定着しそうである。ふるさとにあってはたぶん、山には山栗や山柿あるいは山葡萄が生り、里の野には栗、柿、梨、蜜柑などの果物が盛り迎えている。さらには新米の収穫に絡む農作業は、喜びに溢れながら多忙を極めている頃であろう。しかしながらそれらゆえに、わが心中によみがえる現在のふるさとは、一年じゅうでもっとも絵になる美的風景である。三連休にあって、それに見合う秋晴れになりそうである。この間のわが関心事は、きょうを第一戦として始まる、プロ野球クライマックスシリーズ、阪神タイガース対横浜ベイスターズのテレビ観戦である。文尾にあたり、洋子様へひとこと。起き出して来てネタなく、成り行き的な文章を綴ってしまい、たぶん朝ぱっらから「気色悪い」思いをさせていたとすれば、再び平にお許しをこうところである。手のろの文章は、夜明けから朝までかかってしまった。重ねて、わが恥である。しかし、恥を蹴散らして、秋天高い日本晴れが朝日に輝いている。おのずからわが気分は、すこぶる良好である。