10月2日(水曜日)。のどかに彩雲を抱いた日本晴れの夜明けにある。日本列島には現下、二つの台風が気象予報士から伝えられている。その一つ17号台風は現在、近場の伊豆半島諸島あたりにあって、この先の進路が気になるところである。きょうあすあたりには台風のもたらす雨・風により、悪天候を被りそうである。おとより台風には抗えず拱手傍観して、ひたすら進路の外れを願うしかない。17号に続く18号台風は未だ遠い南の島、先島諸島あたりにあり、これまたこの先の進路を窺っているという。18号台風は、現在のところ大型と伝えられている。できれば日本列島に近づくにつれて、勢力の衰えを願うところである。自然界現象(気象)の台風ゆえに、もとより人間界はまったく抗えない。あてにはできないがそれでも神様すがりで、共に小型台風へ成り下がってほしいと願っている。さて、人間界ではやや旧聞になるけれど、私は心中にこんなことを浮かべている。政界の動きにあって自民党は、これまでの岸田文雄総裁から石破茂総裁に代わった。そして、きのう石破総理(首相)となり、石破内閣が発足した。野党第一党の立憲民主党はこれより先にすでに、これまでの泉健太代表から新たに野田佳彦代表へ代わっている。この先にはきのう、衆議院の解散と総選挙の日程が報じられた。慌ただしい政界の動きにあって国民は、清き一票を投じなければならない。こちらは球界の動向である。セ・リーグにおいては読売ジャイアンツが覇者となり、わがファンとする阪神タイガースは2位に甘んじた。一方、パ・リーグにおいては福岡・ソフトバンクホークスが優勝し、北海道・日本ハムファイターズが2位になった。この先は共にCS(クライマックスシリーズ)の戦いを経て、勝者は両リーグが相対する日本シリーズへ向かうこととなる。海の向こうのアメリカ・メジャーリーグでは、大谷翔平選手(ドジャーズ球団)の活躍が目立って毎日、球界の話題を独占した。こんな話題のさ中にあって現在、日本のプロ野球界は今年のドラフト会議(新入団者選び)を前にして、退団選手(クビ)の嵐が吹きまくっている。気候の好い秋、とりわけこの10月は、人間模様のうれしさ、かなしさの渦中にある。私は、台風は被害をもたらさず去ってほしいと願っている。胸の透く日本晴れにあって17号台風は、いまのところ音無しにある。