9月18日(水曜日)。寝坊助を被った夜明けが訪れている。満天、朝日輝く日本晴れである。のどかにさわやかに、絶好の秋の朝の風景である。それなのにわが心象は、どたばたと焦っている。寝起きに定着している文章書きは、昼間に移行しないと、まともなものは書けない。長年のわが思いと、それを果たせぬ悔いごとである。寝起きは執筆時間にせっつかれて、おのずから殴り書きと走り書きの抱き合わせを被ることとなる。寝起きの朝は、朝御飯の支度とNHKテレビにおける「朝のドラマ」の視聴が制限時間を成している。すなわち、朝の寝起きに書く習性は、これらにせっつかれるのである。加えてこの習性には、もとより凡愚の脳髄は未だ稼働せず、半眠りの状態にある。きょうはこんなわが果たせないことに愚痴をこぼして、朝の支度へ入るためこれで結文に陥る。せっかくの心地良い秋の気候は、わが悔いる習性で台無しである。