6月26日(木曜日)。日常の倣いに従って、パソコンを起ち上げた。けれど、あえて書くネタも、気力もない。梅雨空にあって、朝日が輝き始めている。私は薬剤にすがって生きている。現在、最寄りのS医院から、ひと月ごとにもらっている薬剤は二つある。そして、期間を空けてその効果を知るために、血液検査を賜っている。これにともなうのは、老いの命を長らえるための馬鹿にできない医療費の多さである。医食同源と言うからできれば、無味乾燥の薬剤(錠剤)に替えて、美味しい食べ物で命を長らえたいと、願うところはある。しかしながら、通院すればそんなことは言えず私は、優しい先生の診立てと処方箋には逆らえない。現在、先日(6月14日)受けた血液検査の結果報告書を手にしている。それを見ながら、ネタ代わりを試みている。二つの薬剤の一つは腎改善のためのものであり、一つは悪玉コレステロールの改善のためである。検査報告書にあって前者は、クレアチニンの数値に示される。一方は、悪玉コレステロールの数値は、LDL項目に示される。さていつも、学童の頃の通知表と思って神妙にいただく検査報告書のそれぞれの数値はこうである。クレアニチン1.27(男性0.61から1.04)。LDLコレステロール142(男性70から139)。このところの検査にあっては、前者そのたびに少しずつ数値を下げている。後者はほぼ変わらずの状態が続いている。そのほかの数多の項目には、正常範囲を示す「星印」ばかりである。ゆえに先生から、「素晴らしいです」という、お褒めの言葉を戴いた。通知表にも満点は望めないから、確かに「良し」としなければならない。しかし一方では、血液検査の高点は必ずしも長生きに繋がるとは限らない。なぜなら、命の絶えの原因は、検査報告とはまったく別物である。なかんずく精神の病は、血液検査では皆無である。ところが私は、こちらの検査は恐ろしくて、ほったらかしにしたままである。朝御飯の支度前の制限時間が訪れた。だから、この文章はここで打ち切りである。あれれ、朝日は梅雨特有にさ迷っている。