「夏至」

私の重なるミスで、掲示板は汚れていた。ゆえに、心が沈んでいた。掲示板は、大沢さまが綺麗にしてくださった。わが心、晴れ晴れの夜明けである。だったら気分良く、麗しい文章を書きたいところである。しかし一方、私にはそうはいかない歯がゆさがある。それは歳月の流れの速さに気分が殺がれ、なお脅かされているせいである。一言で言えば、人生の終末を生きる高齢の身の、同義語を重ねて「悲哀」である。きょうは「夏至」(6月21日・金曜日)、こんなことに悲哀を感じるようではもはや、私には愉しめる日常はない。知りすぎている言葉だけれど、電子辞書を開いて復習を試みている。【夏至】「二十四節気の一つ。太陽の黄経が90度に達する時で、北半球の昼が最も長く、夜が最も短い。太陽暦では6月21日頃。季語夏。対語冬至」。こちらはスマホを開いて、知りすぎていない言葉の学習である。【summer soistice(夏至)】「至点(soistice)とは1年に2回、天球上において太陽の赤道面からの距離が最大となる瞬間、またその時の太陽の位置をさす語である」。この十日ほど私は、中学・高校の英単語の再学習に戯れている。面目ないけれど、その証しを試みたのである。ネタのない一時しのぎにこんなことに縋れば、またどこかにミスが出ているかもしれない。夜明けの空は、確かな梅雨空である。気象庁は、梅雨入り宣言をミスっているかもしれない。同類と、喜ぶべきであろうか。いや、わが身の浅ましさである。