5月17日(金曜日)。のどかに晴れた夜明けが訪れている。ウグイスが鳴いている。自然界の恵み横溢の朝である。歳月の速めぐりにあっても、こんな朝であれば毛嫌いすることなく、大歓迎である。やはりわが心身は、自然界の恵みにおんぶに抱っこされている。だったら、きょう現在にかぎれば、嘆くことなどなくていいはずである。ところがさにあらず、書けば嘆き文になる。だからこの先、嘆き文は止めて、夜明けの道路の掃除へ向かうことにする。零れる朝日を浴びて、心身を癒すためでもある。やがて、雨の多い梅雨が訪れる。ゆえに、切ない心の焦燥でもある。心中には、梅雨入り前のふるさとの田園風景がよみがえり、懐かしく偲ばれている。自然界の恵みにすがる、夜明けのわが心象風景である。駄文、かたじけなく思う。しかし、わが身のためである。