人生行路の肝要は、「健康と金銭」そして「努力と継続」

 3月29日(金曜日)。春の陽光の恵みは、わずかにおととい(27日)だけにすぎなかった。きのうは小雨模様、そしてきょうの現在にあっては、一基の外灯の照らす道路は濡れている。春は嘘つき。それでも人間は、春を見捨てず、なお優しさに期待している。
 きのう垣間見たテレビ映像は、「靖国神社」(東京都千代田区九段)の中に立つ桜木を、専門家に交じり人々(野次馬)が囲んで、開花の様子を実況していた。多くは蕾をたずさえていたけれど、チラホラと咲きかける花びらもあった。しかし、開花宣言はこのときにはなかった。開花宣言の基準を聞き知ることなく私は、リモコンでチャンネルを回した。用意周到なネタを持たない私は、いつものように寝起きに浮かんでいたことを書き出している。
 確かに、「ひぐらしの記」は潮時にある。ようやく、浮かぶネタはそれを防ぐ役割を担っている。ゆえにみすぼらしくとも、足蹴(あしげ)にすることはできない。蛇足には、こんなことも浮かべていた。83年生きてきたわが人生行路を顧みると、悔恨を交えて考察と言えるものがある。先ずは「健康と金銭」の大事さがある。並んで、「努力と継続」の大切さがある。すなわち、わが下種の勘繰りこれらは、「人生行路の四大要素」と、言え得るものである。わが寝起きの考察にすぎないけれど、これらが叶えられれば「人生行路は鬼に金棒」と、言えそうである。
 寝起きの私には、空想・仮想、相交じりのとんでもないことが浮かぶところがある。ところがそれらの多くは、「ない物ねだりと負け惜しみ」まみれである。こんなことはどうでもいい。きょうの私には、幸・不幸二つの出来事がある。幸いと言えるものは、今シーズンのプロ野球の開幕日である。わがファンとする阪神タイガースの開幕戦(東京ドーム)の相手チームは、宿敵読売ジャイアンツである。昨季のタイガースは、セ・リーグの優勝に加えて、パ・リーグの覇者・オリックスバッファローズを倒して、日本一の栄冠に輝いた。すると今シーズンは、いずれも2連覇が目標である。それには、きょうの開幕戦の勝利が重要である。
 一方、不幸と言えるものでは、ほぼ半年間楽しく観続けてきたNHKテレビ朝のドラマ『ブギウギ』が、きょうで終えることである。このことではこちらは、わが日常が寸断されて、かつ「ドラマ、ロス気分」を味わうこととなる。ネタなくごちゃまぜの文章を書いたけれど、取り柄と言えるもは、生きている証しである。薄っすらと夜が明けた。雨・風強い「春の嵐」である。春は嘘つき、加えて季節負けである。