季節の恵みは晴れ! できれば「春爛漫」

 3月27日(水曜日)。夜明け前にあって雨は止んでいる。きのうの気象予報士によれば、きょうの昼間は晴れの予報である。オマケに気象予報士は、日本列島各地の桜の開花時期の伝えにおおわらわだった。春の天気予報は毎日、こんな春らしいのどかなことを願いたいものである。
 きのうの私は、春雨とはいえない冷たい雨がそぼ降る中、予約済みの歯医者へ行った。冷たい雨は、歯の痛みを凌いでわが身に堪えていた。道路はベタベタ濡れていて、靴の底から冷感が体じゅうにのぼった。午前十一時予約の歯医者を済ませると、私はいつもの買い物コースへ赴いた。初っ端には「大船市場」(鎌倉市)に着いた。ここは野菜と果物の安物(安売り)市場である。いつもであればこの時間にあっても買い物客が多く、店内は混雑きわまりない。ところがひっそり閑としていて、買い物客の姿は二人だけであった。雨は、こののちの二番めの「鈴木水産」、三番めの「肉とサラダの」の店でも、いつもの混雑する買い物客の足を止めていた。普段、四番めには「西友ストア大船店」へめぐる習わしである。しかし、きのうの私は、雨の降る街中を歩くのを嫌って、買い物めぐりの足を止めた。私の足は、帰りのバス停(始発)へ急いだ。ここではようやく、幸運に恵まれた。入線してきたバスに乗ったのは、私を含めて三人にすぎなかった。きのうの雨は、人の日常生活に難渋をもたらしていたのである。反面、それだけにきょうの晴れの予報は、私にかぎらず人様の日常生活にもありがたいものとなろう。
 わが身にすれば、飛びっきりの幸運でもある。なぜなら、きょうの私たちには、娘そして孫娘(高校生)が集う、「逗子の海」端における食事会が予定されている。時が進んで夜明けの空には、朝日が満天に青く色を輝かせている。きのうは、雨に難渋を強いられて、トコトン気分が滅入った。その償いにきょうの晴れは、いっそう爽快な気分を恵みそうである。とりあえず私は、「花より団子」の楽しい食事会を望んでいる。