3月8日(金曜日)。きのうに続いて、パソコンを起ち上げる前に、二つの行為をした。今や、起き出して来て、ほぼ行うルーチン(決まり切った行為・動作)である。
きのうの気象予報士は、きょうの天気予報に際して、関東地方には降雪と伝えた。天気図上のわが住む鎌倉辺りには、東京都内と変わらず2~5センチ程度の積雪を伝えた。それゆえにきょうは、まずは雪模様の確認であった。私は傍らの窓ガラスに掛かる二重のカーテンを撥ね退けて、窓ガラスを通して外を眺めた。すると目の前に、小雨か、霙(みぞれ)か、小雪みたいなものがちらついた。身体が冷えていて、私には窓ガラスを開いて右腕を外気に差し出す勇気はなかった。なさけない、心許ない外気の確認である。
そののちは足を運んで、私は雨戸を閉めていない前面の窓ガラス際に立った。ここに立てば窓ガラスを通して一目瞭然、外の様子が見渡せるからである。一基の外灯は、直下の道路のみならず、近くに建つ家並みを照らしていた。道路は濡れていたけれど、薄い雪さえなく、普段の雨降りの道路だった。この先、予報を違えず霙や雪に変わったとしても、現在は小雨模様である。
きのうに続いて私は、カレンダー上の添え書き、すなわち歳時(記)を確認した。すると、きょうには「国際女性デー」と記されていた。私には、きのうのNHKテレビニュースの一つがよみがえった。そのニュースは、このことにちなんでいたのかもしれない。いや、確かにそうだったのである。
【女性の働きやすさランキング 日本は29か国中27位 英経済誌】(2024年3月7日 11時43分)。「3月8日の『国際女性デー』を前に、イギリスの経済誌『エコノミスト』が、主要な29か国を対象に女性の働きやすさを評価したランキングを発表し、日本は最下位から3番目に」
記事の引用は短く、一部だけにしたけれど、記事の伝えるところは十分に理解できた。日本の国には、悪しき慣習を伝える「男尊女卑」という、言葉が長く根付いている。この言葉を打破し、そして捨てないことには、働き方だけなく日本の国における女性の地位は、この先も男性に対し低い位置に留まるであろう。ゆえにこの汚名の返上は、男性の責任でもある。日本の国における女性の有能さは、最も身近なところで私は、大沢さまから日々、感得・認知している。
あれれ! 夜が明けると、前面の窓ガラスを通して見える二軒の屋根の上には、雪がかぶさっている。今のところは一センチ止まりであろうか。それでも、このところの気象予報士の予報は、ズバリ当たっている。私は身を竦(すく)めて、予報の当たりを褒めるどころか恨めしく眺め、そして嘆いている。