窮まる「少子化傾向」

 2月28日(水曜日)、閏年にあって2月は、あす1日(29日)を残している。現在のデジタル時刻は4:39であり、夜明けは遠くいまだ夜中の佇まいである。きのう荒れ狂った大風(嵐)は止んでいるようで、内外(うちそと)音無しの静寂(しじま)状態にある。両耳に嵌めている補聴器は、寸分たりとも雨戸を鳴らす音は捉えていない。雨の音もしない。風雨共に、止んでいるのであろう。しかしながら、わが身は寒気に震えている。幸いにも風邪の症状は消えている。これなら、引用文に頼らずとも、わが文章が書けそうではある。ところが、この思いに反してきょうもまた、私はメデイアが報じる引用文にすがっている。このところ引用した卓球にまつわる感動編ごときであればわが気分は和むところがある。けれど、きょうの引用文はさにあらず、止むにやまれぬ気分の発露である。それでも、日本の国を取り巻く現下の世相であれば、「わが、知ったこっちゃない!」では、済まされないものがある。
 【想定より早く進む少子化、昨年の出生数は8年連続で過去最少…婚姻90年ぶりに50万組割れ】(2/27・火曜日、19:48配信 読売新聞オンライン)。「厚生労働省は27日、2023年の国内の出生数(速報値)が過去最少の75万8631人だったと発表した。前年比5・1%減で、過去最少の更新は8年連続となる。婚姻件数は同5・9%減の48万9281組で、90年ぶりに50万組を下回った。婚姻数の増減は数年遅れて出生数に反映されることが多く、少子化は今後も進行すると予想される。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)による昨年4月の推計では、出生数が75万人となるのは35年頃と見込んでいた。少子化は想定を上回るスピードで進んでいる。今回の速報値には日本で生まれた外国人らも含んでおり、日本人のみが対象の確定値ではさらに減るとみられる。確定値は秋に公表される見通し。出生数は、16年に100万人を割り込んで以降、減少が加速している。10年以降では、10~16年の6年間で約8・8%減少したが、16~22年の6年間では約21・1%減った。婚外子の少ない日本では、婚姻数の減少が出生数の減少にほぼ直結する。婚姻数のピークは1972年の109万9984組で、約50年間で半分以下となった。過去に婚姻数が50万組未満だったのは、日本の総人口が6743万人だった1933年(48万6058組)までさかのぼるが、多子世帯が多かった当時の出生数は200万人を超えており、事情は大きく異なる。近年の婚姻数は、2019年(59万9007組)から20年(52万5507組)にかけて約7万組減っており、新型コロナウイルスの影響が指摘されてきた。ただ、22年に前年比で約3000組微増した後、再び減少に転じた。社人研は昨年4月、22年の婚姻数増を考慮し、24年に合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数)が上昇すると予測しているが、出生率が回復基調に乗る可能性は低いとみられる。人口減少も進んでいる。23年の死亡数は、前年比0・5%増の159万503人と3年連続で増加し、過去最多を更新した。死亡数から出生数を引いた自然減は83万1872人で、過去最大の減少幅だった。1947年から3年続いた第1次ベビーブームで生まれた団塊の世代が後期高齢者世代に入りつつあり、死亡数は今後も増え続ける見込みだ」。
 再び書こう、「わが、知ったこっちゃない!」。しかし、日本の国の少子化傾向が気になり、それを見届けるためになおこの先へ、生き延びたい気持ちはある。だけど、それは叶わず、現在は「知らぬが仏」の気楽な気分旺盛である。やはり、引用文は楽ちんである。30分ほどで済んで、夜明けまではまだ、たっぷりと「時」を残している。半面、気になる夜明け模様を記せないことは残念無念である。2月は1日増えても、大車輪で去って行く。人の世は、過去・現在そして未来も、おそらく無常である。