気象の「どんでん返し」を食らっている

2月22日(木曜日)、現在のデジタル時刻は、3:57と刻まれている。パソコンを起ち上げる前に、カーテンと窓ガラスを開いて、雨模様を確かめた。一基の外灯は、ピカピカと道路の濡れ光を照らした。雨は止んでいる。ところが、外気の冷たさに身震いし、慌てて窓ガラスを閉めて、二重のカーテンを重ねた。「寒いなあー」と、言葉が出た。パソコンを前にして椅子に座った。ご常連の人たちから、「おまえは、嘘つきカモメだ」と罵られて、大目玉を食いそうである。やおら、パソコンを起ち上げた。真っ先に、きのう書いた『冬の出口、春の入り口のさ迷い、わがさ迷い』を読み返した。不断の私は、書いた文章の読み返しはあまりしない。ところが、きのうの文章が気になっていたのである。なぜなら、その文章の中で、こう書いていたからである。気になる文章の復元はこうである。【きのうは春姿というより夏姿さえ、まったく異常に感じられないほどの気温の高さとポカポカ陽気だった。夜明け前にあって気温が高く、わが身体はまったく寒気を感じない。ところがきのうの気象予報士は、この先には気温の低い寒気が訪れと告げた。だとしたら、「冬の出口、春の入り口のさ迷い」であろうか】。文章の中の「この先」は、あまりにも短い「時」だったのである。寒気の緩みに浮かれていた私は、気象の変化に度肝を抜かれた。きのうはほぼ一日じゅう小雨が降り続き、つれてすばやく寒気が戻った。外れればいいのに、「真冬並みの寒気になります」という気象予報士の予報は、ズバリあたったのである。私には、気象予報士はしたり顔にほくそ笑んでいるように見えていた。雨は止んでいるけれど、寒気は取り残されて、居座ったままである。思いがけない寒気を食らい、身体は震えて長居は無用である。だから、文章の尻切れトンボを恥じず、ここで書き止めである。ここ二度ばかりの文章の付け足しは、あっぱれこのニュースである。現在、行われている「卓球、世界選手権団体戦」(韓国・釜山)において、日本の男女チームはきのうの試合において共に勝利した。その結果、来年行われる「パリ・オリンピック」における団体戦の代表権を得たのである。対戦国とスコアを記すとこうである。女子チームはクロアチアに3-0、男子チームはオーストリアに3-0、共にストレート勝ちだった。トーナメント戦にあって決勝戦までは、試合はまだこの先へ続いて行く。日本の男子チームはきょうには中国戦、ブロックを異にする女子チームは決勝戦まで勝ち残り、決勝戦では一方から勝ち残ってきそうな中国との対戦を望んでいる。付け足し文に助けられ、寒気を撥ね退けて、わが気分はいくらか和んでいる。朝日が昇り、暖気を含む夜明けはまだ先である(5:10)。