ひぐらしの記 励ましに応える「点滴のひとしずく」 7月11日(木曜日)。6月で見終えていたカレンダーは、初めて7月のページを見ながら、曜日を確かめた。するときょうは、7月になって早や、11日目を迎えている。先ほど、久しぶりにパソコンメールを開けると、真っ先に一つの受信メールに出合った。送信... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 6月最終日 6月最終日(30日・日曜日)。現在、デジタル時刻は6:23を刻んでいる。今朝は夜明けを待って5時近くから、雨上がりの道路の掃除へ向かった。このため、殴り書きであっても、この先文章は書けない。ずる休みと言うより、おのずから執筆時間の切迫を被り... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 梅雨の雨、そして涙雨 6月29日(土曜日)。夜明けにあってきのうから、梅雨の雨が降り続いている。梅雨本来の現象のことゆえに、嘆いては様にならない。わが身にあって、嘆くことはかぎりなく。その多くは、生来のわが「身から出た錆」に由縁している。「文は人なり」という。も... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 泣きべその夜明け 「前田さん。なんでもいいから書いてください」。大沢さまのご好意で書き始めた「ひぐらしの記」。この間、次兄をしんがりにすべての兄たちを亡くした。この世に、親、兄弟・姉妹のいない文章を書くのは、もうつらい。加えて、日々翳りゆくわが命と向き合って... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 血液検査報告書 6月26日(木曜日)。日常の倣いに従って、パソコンを起ち上げた。けれど、あえて書くネタも、気力もない。梅雨空にあって、朝日が輝き始めている。私は薬剤にすがって生きている。現在、最寄りのS医院から、ひと月ごとにもらっている薬剤は二つある。そし... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 危ない兆候 6月26日(水曜日)。のどかに曇り空の夜明けが訪れている。自然界の営みや季節のめぐりには、人間界とは違って疲労や苦労は無さそうである。たんたんと朝が来て、一定の時が過ぎれば夜になる。人間界はこうはいかない。人間界はこの間、絶えず様々な煩悩や... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 トウモロコシ売り場の顛末(てんまつ) 6月25日(火曜日)。梅雨の合間とは思えない、朝日輝く夜明けが訪れている。気象庁の梅雨入り宣言(6月21日)から間もないきのう(6月24日)は、心中で(もう梅雨明けかな……)と、呟くほど高温の陽射しに見舞われた。梅雨どきは、いつ雨になるかわ... ひぐらしの記前田静良
前田静良 第91集 『自分史・私』 2024.4.1発行第91集『自分史・私』 前田静良著 2,000円ISBN978-4-911025-06-2収録作品 連載『桜つれづれ』、三日続き一日目/連載『桜つれづれ』、三日続き... 前田静良前田静良随筆集図書案内
ひぐらしの記 梅雨明けの「沖縄の悲しみ」 6月24日(月曜日)。いまだまったくの暗闇。寝床から起き出して来ると、窓辺に近づいて二重のカーテンと窓ガラスを開いた。雨はまったく降っていない。気象庁はきのう、沖縄県と鹿児島県の梅雨明けを宣言した。沖縄県では、太平洋戦争における沖縄戦にまつ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 故郷「内田川」にまつわる思い出 梅雨明けまでには、梅雨の合間の気分をたずさえて書くことになる。ゆえに、雨に濡れた気分、濡れた文章になりがちである。確かに、思い出に浸れるのは、人間固有の特権である。思い出には、好悪(是非)がある。懐かしさを添えた楽しいものがある。しかし一方... ひぐらしの記前田静良