ひぐらしの記 「ふるさと便」は「魔法便」 十月六日(木曜日)、体調不良による気分の滅入りに寒気が重なり、いっそう気分の萎えの増幅に見舞われている。寒気はいまだ緒についたばかりなのに、こんなことではこの先のわが身と気分が思いやられるところである。「好季節・秋」真っただ中にあってもわが... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 実のない文章、継続は限界 十月五日(水曜日)、現在の時刻は夜明け前にあって、五時近くである。パソコンを起ち上げても書くことなく、机上に長く頬杖をついている。鼻炎症状は今なお二分ほど残し、鼻先ムズムズの不快感を引きずっている。おのずから朦朧頭にある。こんなことを書くた... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 称賛、村上選手 十月四日(火曜日)、先ほどまでの就寝時にあって私は、身体の危険信号とも言われる寝汗にまみれた。そのため、汗に濡れた肌着を着替えて、パソコンに向かっている。いまだに治りきらない風邪は、飛んでもない病を潜めているのかもしれない。どんな危険信号な... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 ちよっぴりだけ、明るい文章 十月二日(日曜日)、きのうの初日の天候から鑑みれば、どうやら十月の気象は不順なく、晩秋の好季節にありつけそうである。きょうの夜明けの空は、白地というより淡い青地に、朝焼けの彩りが浮いている。清々しい朝空である。自然界の穏やかな恵みは、眠気眼... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 十月一日 月が替わって十月一日(土曜日)、文字どおり中秋から晩秋にかけての、秋たけなわの夜明けを迎えている。朝日は照らず、台風に前触れみたいな風が吹いている。けれど、まずは穏やかな月替わりの朝を迎えている。しかし、わが身の場合は、必ずしも穏やかではな... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 九月最終日 九月最終日(金曜日)、いつものように(万古不易)、夜明けが訪れている。時々刻々、変わるのは人の世である。起きて私は、小難しい成句を浮かべている。生噛りの覚束ない成句ゆえに、電子辞書を開いて復習を試みる。自分勝手なお浚いゆえに、平に詫びるとこ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 カンフル剤は「ふるさと便」 九月二十九日(木曜日)、夜明けは今にも雨が落ちてきそうな、どんよりとした曇り空です。生きて目覚め、起き出して、パソコンを起ち上げています。しかしながら、心象は乱れて、文章が書けません。モチベーション低下のせいです。このところ、生きる気力が萎... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 続「通院日」 九月二十八日(水曜日)、半眠りの朦朧頭で起き出してきたため、なさけなくも文章の体をなすものが書けません。そのため、きのうの『通院日』」の続きを殴り書きして、文章を結びます。 診察時間は、予期したとおり三分足らずで済みました。それゆえ、私は... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 通院日 九月二十七日(火曜日)、どうやら不順続きの天候は正規軌道へ戻り、地上に穏やかな夜明けを恵んでいる。すると、残るはわが不良体調の良化である。ところが、こちらは未だしである。実際には、夏風邪の尾を引く鼻風邪は、未だに治りきらないままである。気分... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 文明の利器の祟り 九月二十六日(月曜日)、起き出してきて夜明けの空をしばし眺めている。朝日こそ見えないけれど、風雨のない穏やかな夜明けにある。どうやらこの先は、秋本来の好季節にありつけそうである。ところが、わが気分は穏やかではなく、なさけなさが充満している。... ひぐらしの記前田静良