木村様へ、御礼

外国郵便の経験はこれまで、もらったことも出したことも一度さえもなく、それゆえに失礼ながら掲示板で返礼させていただきます。きのう(十一月十三日・月曜日)、確かに異国の地・中国から、あなた様からの絵葉書を受け取りました。あまりの感激と感動を覚えて、これまたきわめて失礼ながら、妻を呼び込んで互いにむさぼり読みました。あなた様とはもとより面識はなく、掲示板を通して私だけが一方的に、ご厚誼にあずかっています。それなのにあなた様は、これまで何度かお便りで、「ひぐらしの記」の感想文をしたためてくださり、そのたびに感謝にたえません。あなた様はご交流初めの頃はもちろん、日本の国・関西地方にご在住でした。ところが現在は志高くして、はるかかなたの大陸・中国のある地で、教鞭生活に勤しまれています。このことだけでもしがないわが身は、あなた様を崇敬するにたえません。三度の失礼を顧みず以下に、お便りの部分を書かせていただきます。先ずは相変わらず「ひぐらしの記」を読んでくださっていることです。次にはわがトラキチを知り、阪神タイガースの優勝を祝福してくださっています。このことには、思いがけないうれしいエピソードが添えられていました。それは、「中国でも、阪神ファンがいましたよ」です。これらに重なる最高にうれしいことが二つ、綴られていました。これまたそのまま、書き添えさせていただきます。「中国でも皆、日本のことが好きで気になるようです。わたしは良い学生に恵まれました」。異国の地・中国において、あなた様は希望を叶え満たされ、現在充実したお暮らしぶりのご様子が、字数を限られた絵葉書にぎっしり詰まっていました。妻と共に、うれしく拝読いたしました。まことに、ありがとうございました。最後に中国にも絵葉書があり、様々な切手(6枚貼られていました)があることを知りました。それらは中国の美景をなす、雪と紅葉の風景でした。おかげさまで、わが未知の世界観が、ちょっぴり広くなりました。ご健康で、引き続いてのご活躍を祈念いたします。掲示板をお借りしての、心よりの謝辞です。