昆虫の生きる場所

 蝉の羽化が自転車とはなんとかわいそうなことだろう。今や森や林が次々の姿を消し、昆虫たちの生きる場所はどんどん狭められている。蝉は七年もの間暗闇の地中で生き、やがて地上に這いだし羽化をするけれど、その場所さえも樹木の茂る場所ではなく、人間の暮らしに繋がる危険極まる自転車とは。やっとの思いで羽化に成功しても、樹木の乏しい人間世界で、たった一週間そこいらの命で、樹液を求めて右往左往しなければならない。
 蝉の羽化を目撃したのでしようか。だとすればふうたろうさんの投稿は「さもありなん」ですね。しかし、思いやり深いふうたろうさんのことですから、抜け殻になるまで長い時間自転車を動かすことをためらわれたことでしょうね。