六月二十六日から二泊三日で古河の実家を訪れた。到着すると中庭のポリバケツの池の睡蓮の花が出迎えてくれた。クリーム色の花で、まるで私たちを待っていてくれたような開花だった。
畑の野菜たちもそれぞれに成長していて、食卓を賑わせてくれた。里芋の葉が伸びていた。サツマイモ(べにはるか)の苗も順調に育っていた。蔓が出てくれば切って植えることが出来るが、まだ時間がかかりそうだ。
草取り、木々の剪定など仕事は山積みだけれど、ウグイスが人恋しかったのか、近くまでやってきて、一日中鳴いていた。先回訪れた時には、雉の鳴き声と羽ばたきが聞こえていたが、もう時期が過ぎたようで、今回は聞こえなかった。
帰宅する日の朝、庭に出ると水道の蛇口の口先に若葉のような緑色のキリギリスが止まっていた。「水を飲みに来たのかしら」と一人呟いて指先で触れてみたけれど飛び立つ気配がない。見事な卵管があり、卵を産み付けたりしたら困るなと思いどかしておいた。再びそばを通りかかるとまた戻ってきている。よく見ると、脱皮している最中だった。初めてのことで、蛇口にぶら下がっていたのは、「水を飲みに来たのではない」ことがわかって、どかしたりしてごめんなさいと謝った。脱いだ薄皮が上の方にあったので、どうやら無事に脱皮できて良かった。
望月窯だより
