3月24日(金曜日)。「春眠暁を覚えず」の頃にあって、台無しの馬鹿げた時刻の起き出しである(3:56)。就寝時は、難聴の耳にさえばっちり轟く雨降りだった。花に雨、いや花に嵐はつきものとはいえ、天変地異の前触れかと思うほど、びっくり仰天した。ところが現在は、窓ガラスに掛かる薄地、そして厚地の二枚重ねのカーテンを開くと、雨は止んでいる。驚かすなよ! 花便り真っ最中の気象は、ほとほと気まぐれである。きのうの文章において私は、三日間書き続けたWBCにかかわる文章は、これでおしまいと書いた。だからきょうの文章は、わが自作ではなくメディア記事の引用である。WBCにちなんで世界中から、日本チームに留まらず日本の国および国民の礼節を称える声や記事が、まるで雨後の筍(タケノコ)のごとくに湧き出ている。まさしく、日本チームの胸の透く優勝、頂上をきわめた栄光のおかげである。私は、うれしくてたまらない。それゆえ私は、数多い称賛の中から一つだけこの記事の引用を試みて、ダボハゼのごとく矢鱈(やたら)と食いついて、称賛を共有したくなっている。「ダグアウトの清潔さに驚嘆」侍ジャパンの”綺麗なベンチ”に米感動! 日本の礼節に「多くを学べた」(3/23日、木曜日、16:01配信、CoCoKARAnext)。侍ジャパンの礼節に米識者やファンが感銘を受けている。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で前回大会優勝国のアメリカを3-2と下し、14年ぶり3度目のWBC制覇を果たした侍ジャパンのダグアウトが、世界で話題になっている。米独立リーグのミズーラ・パドルヘッドのフィールドマネージャーを務めるマイケル・シュラクト氏は自身のTwitterに日本ベンチの画像を投稿し、「日本のダグアウトの清潔さに驚嘆する時間をとってもいいでしょうか!」とツイート。ゴミのない清潔な侍ジャパンのベンチに驚き、感動した様子を発信した。この投稿には現地メディアやファンも続々と反応。シュラクト氏のツイートにリプライする形で、米スポーツ専門局『ESPN』のジャーナリスト、マイケル・イーブス氏は「ワールドカップの時にロッカールームを去ったときと似ている」と投稿。昨年12月に行われたサッカーワールドカップで、試合後にロッカールームを綺麗に整理整頓した日本代表と重ね合わせて反応した。また、現地のファンからは「日本人は信じられないほど敬意を払う。日本にとても感銘を受けた」「彼らから多くのことを学ぶことができた」「非常に規律正しいチームだ」と侍ジャパンに対して、脱帽した様子の声が多数上がっていた。侍ジャパンはアメリカ戦に勝利後、歓喜の瞬間に場内が盛り上がるなか、侍ジャパンの面々が三塁線に整列すると、応援に駆け付けたファン、対戦相手のアメリカ代表に向かって帽子をとって一礼。大きな声援に応えるとともに、あらためて周囲への感謝を示した振る舞いにも注目が集まっていた。WBCでは全勝で圧倒的な強さを見せたが、プレー以外でも世界のファンから称賛されている。いまだ、時刻は4:35である。うれしさでいっそう興奮して、寝床へとんぼ返りしても、二度寝にはありつけない。WBC,日本の優勝に湧いた、うれしい余聞である。