身勝手な「望郷」

呱呱の声を上げて、生誕地(故郷)に住んでいたのは、高校を卒業して上京するまでの18年間にすぎない。この間は、当時の熊本県鹿本郡内田村村立内田小学校と中学校に通った。そして高校は、町中・鹿本郡来民町中にあった県立鹿本高校へ、はるばる自転車通学をした。舗装のない、砂利や石ころ剥き出しの遠い田舎道だった。鹿本高校は、当時の鹿本郡内にあったる唯一の普通高校である。普通高校へ志願の内田中学生は、みんな鹿本高校を受験した。その先の街中には、山鹿高校があった。ところがのちに、両校は併合され、新たな校地は山鹿市内にできた。そして、鹿本高校のほうの名を残して、現在は熊本県立鹿本高校として山鹿市内に存立する。18年にすぎない生誕地生活だけれど、望郷の念はいっときさえ尽きることはない。いや私は、望郷の念に支えられて、82年の生存を成し得ている。ところが、私は熊本県人でありながら、幼年、学童そして生徒時代をほぼ一定地域で生活した。ゆえに私は、熊本県内のほかの村、町、市街の様子など今なおまったく知るよしない。そのため、くだらないとも思えるアンケートにも関心を留めたのである。挙句、うれしくなった。この引用文は、きょうも文章を書く気がないことを埋めた、身勝手な余興である。旧内田村は、隣の菊池郡あった城北村との合併のおりに誕生した行政名・菊鹿村から菊鹿町へと経緯し、現在は熊本県山鹿市菊鹿町と変えている。「熊本県」で一番イケてると思う街ランキング! 2位は「菊池市」、1位は? (3/15日、水曜日、17:10配信、ねとらぼ調査隊)。九州本島の中央部に位置している「熊本県」。東部では世界有数の「阿蘇カルデラ」を持つ阿蘇山などの雄大な山々を望むことができ、また西部は有明海や八代海に面するなど、豊かな自然に恵まれています。さまざまな魅力を持っている熊本県には、一度は訪れたい、また何度行っても楽しめるような「イケてる街」も多くありますよね。●第1位:山鹿市。第1位は「山鹿市」でした。得票数は209票、得票率は25.8%です。熊本県の北東部にある山鹿市は、今回2位となった「菊池市」の隣にある自治体。福岡県や大分県にも境を接しています。豊かな自然環境を背景とした農業が盛んに行われており、特に栗やタケノコでは熊本随一の生産量を誇る街です。レトロな街並みが残る「山鹿温泉」をはじめ、「熊入温泉」「平山温泉」など、良質な温泉も魅力の一つ。やわらかく肌触りの良い温泉は「美人の湯」と呼ばれ、長年多くの人に親しまれてきました。他にも「チブサン古墳」や「方保田東原遺跡」、大和朝廷によって築かれた「鞠智城」といった国指定史跡も見逃せない観光スポット。夏には「山鹿灯籠まつり」、冬には「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」といったイベントも行われ、四季折々の魅力がたくさん詰まった街です。そこでねとらぼ調査隊では、2023年2月25日から3月4日まで「『熊本県』で一番イケてると思う街は?」というアンケートを実施していました。今回のアンケートでは810票の投票をいただきました。