怠け心のぶり返し

2月18日(土曜日)、ようやく寒気が緩んでいる。待ち望んでいた春が来たようである。ところが、このところの寒気と口内炎を口実にして、生来の怠け心がぶり返し、まったく文章が書けない。自分自身のせいとは言え、飛んだとばっちりである。新たなエネルギーを吹かすより、便法はない。しかしながらそれは、「言うは易し行うは難し」、まさしく雲を掴むほどに骨の折れることである。いや、もとより叶わぬことである。人間は、時々刻々に動く「心模様」の動物である。格別私は、心模様の織り成す「惰性」すがりである。それゆえ、一旦惰性が途絶えると、たちまち「継続」が叶わなくなる。こののち、途絶えを修復し継続を可能にすることは、困難を極めて途轍もない苦難を強いられる。その証しは、現在の私である。それゆえに起き立てにこんな文章をしたためて、泣きべそをかいている。寒気は緩み、口内炎の痛さは、おおかた遠のいたというのに、始末に負えない、わが心模様である。書くまでもないことを書いて、この先は書けない。この文章の取り得は唯一、生きている証しである。本格的な春の訪れを告げそうな、雨、嵐のないのどかな夜明けである。怠け心の克服は自力では叶わず、他力すなわち春の恵みに託している。なさけないけれど、箆棒にありがたい、心模様である。