高橋さん、ヒヤシンスの水栽培は本当に楽しみですね。私の夫も毎年のように水栽培の球根を買い求めて熱心に部屋に飾っていました。その球根を花が終わると私は古河の実家の庭や我が家の庭に植えていました。花の季節になると緑の葉が顔を覗かせ、花が咲きました。今でも古河の実家では毎年その球根が花を咲かせています。
私は高脂血症で定期的に薬をもらいに近くの医院に通っていますが、厳しい寒波が来るとテレビの天気予報で繰り返し報じられているので、昨日早めに医院へ行きました。診察を終えて受付で支払いを済ませていると、突然事務員さんから「お誕生日ですよね。おめでとうございます」と声をかけられて、少しの間お礼の言葉も出ず、事務員さんの笑顔を見つめてしまいました。
私は世間の人々が気にしているいわゆる記念日なるものを意識したことがなく、自分の誕生日など忘れていることが多かった。子供の頃、一緒に暮らしていた祖母が私の誕生日の日には朝から、「誕生日には出歩いてはいけないよ」と声をかけていた。学校から帰ってきた私に、「今日は誕生日だから、外へ遊びに行ってはいけないよ」ときつく言い渡しました。それがどうしてなのか、今となっては忘れてしまったけれど、祖母のそんな言いつけが時々蘇って、いつの間にか「不吉な日」となって私の心に刻まれてしまったのかも知れない。だから自分の誕生日を思い出さないようにしてきたのかも知れない。
しかし、見ず知らずに人から思いがけず、お祝いの言葉をもらって、心が喜びに踊る感じがしました。
医院を出て薬局に寄って薬が出るのを待っていると、男性の薬剤師が近寄ってきて保険証を渡しながら、「お誕生日ですね。おめでとうございます」と声をかけました。今度はすぐに、「ありがとうございます」とお礼の言葉を言えました。
昨日は、一日心が和んでいました。