今朝は用事があって出かけた。帰宅途中の郵便局の前にさしかかると、駐車していたバイクの座席からヘルメットが歩道へ転げ落ちた。風がひどく吹いていて、ヘルメットは歩道を転がって車道へ出てもまだなお転がる気配だった。
私は、目の前に転がり出たヘルメットを追いかけたが、なかなか追いつかず車道の前後を咄嗟に見て車道に出て追いかけてやっと捕まえることができた。ヘルメットを拾い上げていると、そばを通った仕事人風の男性が、「あのバイクの方から転がったみたいですよね」と声をかけて私の手からヘルメットを受け取ってバイクのそばに置いてくれた。私は、自分の責任ではなかったけれど、思わずその方に「すみません」と頭を下げてしまった。親切に声をかけてくれた感謝の気持ちからだった。
たったこれだけのことだったけれど、声を掛け合うとは素晴らしいことだと感激しながら自宅へ急いだ。