へそ曲がりの私には、例年とはかけ離れて早い、今年の梅雨明け宣言にたいし、本当かな? 気象庁は、ミスっているのではと、思うところがあった。この思いは、大雨による災害なくすんなりと梅雨が明けるはずはないという、過去体験にもとづいていた。この体験を裏打ちするかのように梅雨明け宣言後にあって、日本列島の各地で大雨被害が続出した。だからきのう(七月二十六日・火曜日)の私は、このニュースにびっくり仰天した。
「気象庁は26日午前、東北北部が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より2日早く、昨年より10日遅い。これで梅雨のない北海道を除き、全国で梅雨明けが発表された。(読売新聞)」。
これにより日本列島は、今週末あたりから真夏が訪れるという。言うなれば、気象庁の真夏宣言である。 私は訝(いぶか)りネット記事を漁った。すると、私だけでなく、ネット上の記事にも二度目の梅雨明け宣言? という見出し付きで、人様の思いがあった。確かに、梅雨明け宣言後にあっても、本当に梅雨は明けているのか? と思うほどに、梅雨明けらしくない日が続いた。梅雨明けと思う暑い気象は、一週間ほどで打ち切りとなり、多くはぐずついた。きょう(七月二十七日・水曜日)は、きのうの雨模様の夜明けからすっかり変わって、確かな夏の朝らしい夜明けが訪れている。おのずから梅雨明け宣言後に、長くさ迷っていたわが気分はすっきりしている。
さて、新型コロナウイルスにたいしては、政府、専門家、医師、こぞって、打つ手がないかのような状態が続いている。今のところはコロナも、地震をはじめとする自然災害状態にある。それは、いっこうに終息が見えてこない怖さである。私なりに、感染防御策をめぐらしている。すると、究極の防御策は、対面を避けること、すなわち人に会わないことしか浮かばない。これは言うは易く、実際には不可能である。職業や職場を持たない私であっても、妻以外の人に会わないで済む生活はまったくできない。だから屁のツッパリにもならないけれど、それでもこのところ私は、買い物と通院行動をできるだけ間遠(まどお)にしようと、思い立っている。すなわち、外出行動の自粛である。しかしながらこれは、命綱を断つことでありもちろん空論にすぎず、実際にはいのち欲しさに出かけざるを得ない。まして、外働きの職場を持つ人や、学び舎へ通う児童、生徒、学生は、外出行動を止めることはできない。一時期もてはやされていたオンライン出勤とかオンライン授業とかは根づかず、しだいに鳴りを潜めつつある。
結局、新型コロナウイルス防御策は、ウイルス自体の衰えを待って、洞ヶ峠(ほらがとうげ)を決め込むありさまである。感染力を増し続けるコロナのせいで今年もまたつらい、本格的な夏の訪れになりそうである。