気象庁はきのう(6月6日・月曜日)、関東甲信地方の梅雨入りを発表した。これには、この記事が付記されていた。「今年は、これまで沖縄・奄美地方で梅雨入りしていますが、関東甲信地方が九州南部よりも梅雨入りが早かったのは、17年ぶりです。」この記事からすればわがふるさと県・熊本の梅雨入りは、未だしである。しかしながら、「17年ぶり」という特記からすれば、ふるさとも間もなくの梅雨入りであろう。ところが、いまだ梅雨入り宣言はないものの隣県・鹿児島の天候は、さきばやに大荒れが伝えられていた。
例年、梅雨明けの頃には天候の大荒れに見舞われて、すんなりとした梅雨明けにはいかないところがある。挙句、日本列島のどこかしこは大きな災害の恐怖に晒されて、実際にもどこかは大きな災害に見舞われた。このことをおもんぱかって、梅雨入りにあってまず望むのは、無難な天候である。幸いなるかな! 梅雨入り宣言から一夜明けたきょう(6月7日・火曜日)、夜明けの天上・地上そして空中、見渡す視界には恐怖心をあざ笑うかのように、澄明な朝日が射している。なんだかなあー、腑に落ちない、これぞ! 胸の透く日本晴れと、言えそうである。しかしながらこの先、梅雨明けまでの晴れには、「梅雨の合間の晴れ」という、季節用語がついて回ることとなる。雨の日ばかりでも困るし、逆に雨のない「空梅雨」にはなお大困りである。だから、梅雨入りにあってわが望むところは、「降っては晴れて、晴れては降って」の穏やかな天候、できれば大盤振る舞いの天恵である。
梅雨明け間近、いよいよふるさとは田植えシーズンの真っ盛りとなる。望郷をつのらせて、ほどほどの雨の梅雨入りを望むところである。わが家にあっては、身辺にムカデのお出ましに遭って、恐怖感つのる梅雨入りである。