どうしたわけかスイカが枯れてしまった。深い緑色したソフトボールより一回りほど大きくなった実は、その表面はまだ張りがある。微かに黒いスイカの模様がそのうちに秘めた無念さを露わにしている。私の記憶では、ギラギラと太陽に照らされても負けずに育っているはずなのだ。しかし、この激しい気候の変化にはついて行けなかったのだろうか。
でももしかしてと、恐る恐るその実に包丁を入れた。その切り口は生々しいうす黄色をしていた。未熟な白い種が並んでいる。そんな甘い話はないのである。スイカを育てている農家さんの姿が目にちらつく。その大変さを胸に刻んだ。マーケットに並ぶ色鮮やかなスイカの赤い色が迫ってくる。苦労の滲んだ赤い色だ。
ずっと昔、古河の実家の畑に温室を作って小玉スイカを作った。両親がまだ元気だった頃のことだ。三十余りの実がなった。訪れる度に収穫して食べた。味を占めて何年か作り続けた。そんな出来事も今では夢のような話である。
私の畑
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