パパって、素敵!

 奥様への手土産を思いつかれた前田さん。お刺身用のエビ十尾。それをご覧になった奥様の笑顔が浮かんできます。
 若い頃の私は、スーパーマーケットで買い物かごを片手に買い物をする自分の姿を思い浮かべるたびに身震いがしたものです。生きるためには食べ物を買い、それを調理しなればならない。けれど台所に立つ自分の姿があさましく惨めに思えたものでした。若さ故なのか、どこか間違った生き方をしていたのか、今思うと、甘ったれた世間知らずの青二才だったと恥ずかしくてたまりません。
 生きると言うことは、厳しい命の戦いなのだと今頃になって悔いています。生きる凄まじさの中でも、心穏やかに命を保っていく生き方をしたいものと思うこの頃です。