題、無し

8月28日(水曜日)。遅く起きて、書く時間がない。だから、文章は書けない。ゆえに、このことだけを書いて、惰性の継続を願っている。台風10号が近づいている。一度、屋根を吹き飛ばされているからそののちは、台風のたびにびくびくしなければならない心境に様変わりしている。今朝はまだ無風で晴れの夜明けにある。台風にかぎらず地震もまた、秋という季節のめぐりに合わせて、過去体験でシーズン入りを迎えている。わが衰えてゆく身体はどうにもならないが、自然界現象もまたどうにもならない。だったら、一縷の生存の楽しみを見つけなければ大損である。しかし私の場合は、行楽の秋にはもはや縁がない。だからそれに替えて、普段の買い物を通して実りの秋にその願いを託そうと思っている。行きつけの「大船市場」(鎌倉市)は、秋の果物満載である。巷間、悩まされているコメ不足も、新米が出回れば解消するであろう。私には芸術の秋もまた無縁である。