梅雨入り宣言間近の夜明け

6月18日(火曜日)。二度寝にありつけずまだ暗闇の中で、眠気眼と朦朧頭に見舞われて起き出している。パソコンを起ち上げる前に窓辺に近づいて、二重のカーテンと窓ガラスを開いた。道路は一基の外灯に濡れて光っていた。それでも飽き足らず私は、右腕を空中に水平に伸ばして、手の平を広げた。数個、雨粒が当たった。確かな、雨降りである。(きょうあたり、気象庁の梅雨入り宣言になるのかな?…)。気象庁はきのう、「九州北部地方」の梅雨入りを宣言した。曖昧な記憶に頼らずとも、わが耳が確りと捉えた事実である。ところが、気象庁の言う九州北部地方(県)とは、実際にはどこをさすのか? わが曖昧な常識はさ迷っていた。わがふるさと県・熊本は、子どもの頃から「中九州」と言われてきた。ゆえに、気象庁に限る(気象庁の定義)九州北部地方(県)を知りたくて、ネット学習を試みた。すると、明確にこう記されていた。すなわちそれには、本州の山口県を加えて、熊本県、大分県、佐賀県、福岡県、長崎県とあった。おのずから北部地方から外れた県は南部地方となり、それらは沖縄県、鹿児島県、宮崎県となる。しかし、沖縄県はしばしば、梅雨入りや梅雨明け、さらには台風などでは、単独に報じられるところがある。私は手間と面倒を惜しんで、気象庁の言う九州南部地方の学習はしまずじまいだった。今となっては、悔やまれるところである。ところが、このことは確認できた。九州南部地方では、すでに6月8日頃に梅雨入り宣言がされていたのである。こんなことを長々と書いて現在の私は、気分が滅入っている。ここまで時が経って、薄い夜明けの空は、大降りの雨模様である。気象庁の関東地方の梅雨入り宣言は、きょうかあすかもしれない。そんなことより、私はスヤスヤと二度寝にありつけることを願っている。