朝が来た

5月23日(木曜日)。曇り空を薄めて、朝日が射し始めている。梅雨入り宣言を控えて、束の間ののどかな朝ぼらけなのかもしれない。ウグイスは、朝っぱらから猛烈に鳴いている。「梅雨入り近し」を体感し、焦っているのかもしれない。気象庁はおととい(5月21日)、沖縄・奄美地方の梅雨入りを宣言した。昨年より十日ほど遅いという。ところが私は、先日の文章でこれより先に、沖縄県の梅雨入りのことを書いた。もちろん、わが嘘っぱちではなく、それはメディア情報に基づいている。しかしながら省みれば、気象庁の正規の宣言ではなかったのかもしれない。すると、私は騙されて恥をかいたことになり、ここで詫びることとなる。もとより、恥晒しは厭わない。けれど、恥晒しを厭わなくなれば人間(私)は、生きる価値はなしとは言えないが、もはやおしまいである。そして先駆けて、こんな文章を書き続けるのは、もうおしまいにしたくなる。これまでの私は、文章書きを何度か、昼間への移行を試みた。しかし、すぐに元の木阿弥なり、目覚めて寝起きの文章書きに復している。わが生来の三日坊主の祟りである。挙句、執筆時間の切迫に苛まれて、体(てい)を成さない文章を書き続けている。こんな言い訳をする現在の心境は、なさけなくみすぼらしい状態にある。究極、面汚(つらよご)しの継続だけの文章に成り下がっている。これまた、詫びるところである。ここで文を閉じればまさしく面汚しである。ゆえに、現下の日本社会の世相の一端を書き留める。すると、真っ先に浮かぶのは、いろんな物の値上がりである。これにちなんできのうは、この秋から郵便料金の値上げが予告された。身近な手紙や葉書、その他諸々の料金が大幅値上げである。私はすぐに、大沢さまのご好意へ思いを馳せた。これまでの私は、大沢さまにはいろんなところで、郵便料金の無償(ただ)にあずかっている。そのたびに感謝と同時に、わが気分は申し訳なさで沈んだ。ゆえに値上げののちは、「ただ」は改めなければならないと思う。このことを記して、文章は結文とする。政府は物価の値上がりに見合う、給料や賃金の上昇要請に躍起である。ところが、日本社会にあっては、給料や賃金にありつけない人多しである。ゆえにこののち、格差社会はいや増すばかりである。このところは、その走りと思える凶悪事件が増えている。政府には党利党略が見え透いた、給料や賃金の上昇要請はほどほどにして、悪の根源(物価上昇)を断つ舵取りを願うところである。ウグイスはいいなあ…、物の値上がりを知らず、鳴くばかりである。