前田静良

ひぐらしの記

秋空の中の柿の実一つ

狭小なわが家の庭中には、園芸業者やプロの庭師など、すなわちお金を掛けてととのえた植栽はない。似非(えせ)の庭模様を成すのは、多額のローン(後払い)にすがり、ようやく宅地を買い求めた嬉しさに、勢い余っててんでバラバラにあちこちに植えた安価な雑...
ひぐらしの記

滞っている決断

きのう(十月十九日・月曜日)の「大船中央病院」(鎌倉市)への予約通院においては、採血による診断が行われたのみだった。数値の異常値は、常態化している二つの検査項目に表れていた。一つは「クレアチニン値」(腎機能)であり、1・30と記されていた。...
ひぐらしの記

予約済み通院日

まったくなさけない。書くに耐えない、読むに耐えない、私日記に成り下がっている。きょう(十月十九日・月曜日)は、痛みの続く歯医者を先送りにして、予約済みの「大船中央病院」(鎌倉市)への通院がある。掛かりは消化器内科である。どんな診察と診断にな...
ひぐらしの記

気分直しの一文

歯の一部が欠けて、そのせいかいたるところが腫れて、口内のガタガタに見舞われている。もちろん、口内の痛みに襲われて、きのう(十月十七日・土曜日)は、その対応に終始した。対応とは痛みを堪えた我慢であり、何らかの処置をしたわけではない。口内が荒れ...
ひぐらしの記

加速度を強める加齢化現象

十月十七日(土曜日)、現在のデジタル時刻は2:49の表示にある。十一時過ぎに床に就いて、三時間ほどの睡眠を貪(むさ)り、二時過ぎに目覚めて、そのまま起き出してきた。短い睡眠をこうむり、私は憂鬱気分に陥っている。身に着いている習性とは、飛んだ...
ひぐらしの記

垣間見える世相

十月十六日(金曜日)、日本社会における現下の気に懸かる世相を浮かべている。一つは、新型コロナウイルスの感染者数の推移である。このことにかかわるメディアの報道は、このところは抑制気味のところがある。しかし、新型コロナウイルスの感染者数の実態は...
ひぐらしの記

秋の夜長の恩恵

「ひぐらしの記」は、大沢さまから「前田さん。何でもいいから、書いてください!」と、言われて誕生した。すなわち、「ひぐらしの記」は、大沢さまのご好意にさずかり生まれた。実際にもその言葉に救われて私は、何でもかんでも書いてきた。その挙句に私は、...
ひぐらしの記

睡魔の元凶、あれこれ

(なんだかなあー…)、押印(ハンコ)不要施策が、菅政権のスタート時の目玉のようである。十月十四日(水曜日)、現在のデジタル時刻は2:46と刻まれている。秋の夜長にあってこのところは、まるでハンコを押したかのようにこの時間帯の前後に起き出して...
ひぐらしの記

命、考える夜長

十月十三日(火曜日)、台風十四号が去った後には日中の秋晴れと、秋の夜長における飛んでもない暖かさが訪れている。台風十四号はおおむね大過なく去った。それでも、被災地や被災者は存在する。それらの人たちにはきわめて噴飯物だけれど、秋晴れと暖かさは...
ひぐらしの記

切ない「柿談義」

十月十二日(月曜日)、飛びっきり暖かい秋の夜長に身を置いている。いつもの倣(なら)いにしたがって、パソコン上に表示のデジタル時刻を見れば、3:21と印されている。私は二時半近くに起き出して来た。これまたいつものようにすでに、メディアの配信ニ...