令和4年(2022年)8月15日(月曜日)。77回目の太平洋戦争「終戦記念日」(昭和20年・1945年、8月15日。終戦・敗戦)。このときのわが年齢は、5歳と一か月(1940年7月15日誕生)。私は近くの小川で、サワガニ、メダカ、小魚、ドジョウ取りの水遊びをしていた。呼び戻されて、家族共々に縁先に立って並んだ。海軍の軍務半ばで病に罹り、自宅で養生していた異母次兄より、敗戦を告げられた。現在私は、八十二歳と一か月。生き延びてきた。日本の国は、「八月盆」のさ中にある。のどかな夏の夜明けにあって、しばし黙祷! 八月十四日(日曜日)、山の木々の吹き付けを恐れて、全部閉め切っていた雨戸を次々に開けた。眼下の道路は濡れて、山から落ちた木の葉が汚らしくべたついている。しかしそれは、普段の夜来の雨上がりの様子とまったく変わらない。無色の朝日が家並の壁にあたり、白さをきわだたせている。懸念していた台風は、小嵐程度で過ぎ去っている。玄関口を出て見回りしても、家周りに被害はなさそうである。恐れていたぶん、私はのどかで平和な夜明けの境地にある。台風被害に遭っていれば、もちろん逆に、この境地はさんざんである。私の場合、台風には忌まわしい過去の出来事がある。それは屋根が損壊し、カラーベストが方々に落下して、業者に修復を依頼した悔恨である。それ以来私は、台風予報を極端に恐れるようになっている。すなわちそれは、貧相な納屋みたいな建屋に住まざるを得ない、甲斐性無しの祟りである。その証しにはそのときの台風で被害を受けた家は、1200戸くらいある住宅地の中でも、わが家一軒だけにすぎなかった。恥を晒したけれど、修復が叶うと安堵し、意識して恥は忘れた。しかし、台風被害はもうこりごりである。こう思う半面なお、わが家の貧相さをかんがみて、それ以来台風予報には大小にかかわらず恐れて、わが身を強く痛めている。かつての私は、台風一過の日本晴れに気分をよくしていた。ところが現在は、その気分にはまったくありつけない。いや、台風予報が出ると、発生のときから戦々恐々を強いられている。夕べの台風一過は、さわやかな秋風をもたらしている。しかしながら、かつてのように心地良いと言えないのは残念無念である。忌まわしい過去の出来事にはそののち、トラウマ(心的外傷)が憑き物である。台風被害の残滓(ざんし)と言って、もちろんのほほんとしてはおれない。 八月十三日(土曜日)、目覚めたら部屋の中は色づいていた。びっくり仰天、跳ね起きた。家じゅうのすべてが、朱色に染まっていた。雨戸を開けっ放しの窓際にたたずんだ。大空いっぱい、視界いっぱい、見事な朝焼けが広がっていた。自然界の妙味というより驚異、いや脅威にさえ思えた。たった数分間の大パノラマだった。なぜ? こんなことが起きるのか?。今はすっかり消えて、朝日の見えない小雨模様にある。朝焼けは鬼のしわざか? それとも、霊界のしわざなのか。生きている者への、命を亡くした御霊の怨恨なのか?。きょうは八月盆の入り日(十三日・土曜日)である。御霊に、恨みつらみを買うとしたら、大いに腹が立つ。なぜならお盆は、生きている者が御霊にたいし最も心を尽くし、かつしめやかに営む年に一度の催事である。この証しにどこかしこの家族は、御霊を懇切丁寧にわが家(里)へ迎え入れている。そして、しめやかにも先祖代々の家族団欒に和んでいる。だとしたらお盆の朝焼けは、御霊のお礼返しと思いたいものである。鬼のしわざと言って息巻くより、もちろん心落ち着くところでもある。きょうは、文章は休むつもりで不貞寝していた。しかし、朝焼けに起こされた。飛んだとばっちりとは言いたくない。 八月十二日(金曜日)、「立秋」(八月七日・日曜日)すでに過ぎて、夏の夜明けと朝は、秋色を帯びている。網戸から浮き抜けてくる風は、確かに熱をかなり冷やしている。明日は「八月盆」の入り日(十三日)である。送り日(十六日)が過ぎると、いまだに盛夏にもかかわらず、私は「ゆく夏を惜しむ」心境になる。人間心理は、常に綾なしている。よくもわるくも、人間の人間たるゆえんと、言えそうである。寝起きの私は、柄でもなく脳髄にこんなことを浮かべていた。すなわち、言行とは言葉と行動、そして心身とは精神(心)と身体(体)である。私いや人間がどちらにも望むのは、一致できれば完全一致である。なぜなら、現行の一致は人間性の根幹を成し、一方、心身の一致は人間の幸福の根源を成す、と言えそうだからである。しかしながら、どちらも叶えることは、雲を掴むほどに困難である。言行が乱れれば「嘘つきカモメ」となり、人間性はたちまち喪失する。心身の乱れはそれよりも質(たち)が悪く、健康を損(そこ)ねた挙句に、生存自体が危ぶまれることとなる。いや、生存はどうにか叶っても、日々それに怯える日常(日暮らし)に、苛(さいな)まれることとなる。もちろん私は、言行および心身共に、一致の欠片(かけら)にさえありつけていない。言行で言えば、すなわち「言うは易く行うは難し」である。心身で言えば、幸いにも健康体である。ところが精神は、不健全態である。すなわちわが心身一致は、夢まぼろしの如くに、実現にはありつけていないままである。もちろん私は、心身一致の実現を夢見て言葉にし、そのための行動をいくら心掛けている。しかし、努力は無駄骨の如くに、常に心身不一致の状態にある。それは精神状態が常ならぬためであり、結局、身体健康、精神不健全という、片肺飛行を余儀なくしている。案外、こんな文章を書かなくなったそのときこそ、精神健全と言えるかもしれない。しかし、そんなことはあり得ない。いや、身体をも損ねて、両肺倒れの飛行となりそうである。わが「夏痩せ」願望は、日々勢いを強めて、願わぬ「夏太り」の状態にある。自己診断でその誘因は、明けても暮れてもひねもす(終日)、駄菓子とアイスキャンデーの食べ過ぎゆえである。「食べすぎは、止そう!」。ところが、まもなく訪れる「天高く馬肥える秋」は、夏太りにいっそう輪を掛けそうである。身体が太ることは、必ずしも健康体の証しとはならず、わが精神状態の気鬱を加速させるだけである。言行および心身共に、一致に悩める現在のわが心境である。 前田さん、きょうの『ひぐらしの記 私の「守り神」』の御投稿どうもありがとうございます。 それからコロナ感染時の症状ですが、昨日投稿の症状に加えて、のどの痛みもありました。 八月十一日(木曜日)、真っ青な空に朝日輝く夜明けが訪れている。心の透く、典型的な夏の朝の風景である。わが心中には、確かな自然界の恵みが充満している。だからと言ってわが心中に、まったく陰りはないとは言えない。いや、大ありである。もちろんそれは、新型コロナウイルスのせいで、私自身にだけでなく内外すなわち世の中全体に、閉塞感が漂っているせいである。さて、きのうはコロナに関して掲示板上に、高橋様ご自身の感染体験模様が綴られた投稿文を戴いた。高橋様は掲示板開設以来こんにちにいたるまで、掲示板のご常連のみならず、「私の守り神」にあずかっている大切な人である。驚くなかれ! 高橋様はコロナに感染されて、ずっと苦しまれていたのである。失礼きわまりないけれど私にすれば、はじめて知る生々しいコロナの恐ろしさの実態、かつとんでもない体験ご投稿文だったのである。それゆえに今朝の私は、ご投稿文を授けてくださった高橋様にたいして、あらためて御礼文を書かずにおれなくなっている。ご投稿文を読んでまず感じたことは、高橋様のコロナ感染体験がテレビなどに流れたら、だれしも怖がりおのずから自粛行動に走るだろう、という思いだった。すなわち、テレビをはじめとするメディア報道は核心、すなわちコロナの本当の恐ろしさを伝えきれていないという、思いだった。ところが高橋様のご投稿文は、コロナの恐ろしさをありありと伝えきっていた。その証しに読み終えた私は、「絶対にかかるまい!」と決意し、厳しくわが行動の点検を試みていた。再び書くけれど、高橋様には失礼きわまりないけれど、コロナに罹ってはいけないという教訓を、私は賜ったのである。これらに加えて高橋様は、わが生き様にたいしても、ありがたいサゼスション(示唆)を添えてくださった。つまるところ高橋様は、「私の守り神」のゆえんである。それゆえに私は、再び御礼文と言葉を重ねずにはおれない。果報者の現在の心境である。 大沢先生、いろいろとどうもありがとうございます。 前田さん、御返事の御投稿どうもありがとうございます。 ぼくの場合は、インフルエンザに似た症状でしたが、インフルでも風邪でも高熱が出て汗をかけば急速に快復していくところですが、コロナの場合は、すぐに平熱に戻ってくれず(苦笑)、微熱が続いたり、急に37.7℃位まで上昇した時もありました。 残念ながら身近な人、第一号です。働き盛りで避けられないのですね。無職の身としては申し訳ない気分です。ご快復を願っています。コロナは風邪と言う人がいますが、とんでもないですね。勝手ながら生々しい体験報告、肝に銘じて行動を自粛いたします。 日ごろよりかなり忙しいお仕事のようでしたので、心配しておりました。77回目の「終戦記念日」
台風、大過なく過ぎて…
お盆に朝焼け
立秋過ぎて…
♪前田さん、どうもありがとうございます♪
ぼくが前田さんの守り神とは嬉しいことこの上ないです。
もしぼくが神ならば、前田さんへ永遠の命を贈り、前田さんのあらゆる悩みに対して、即座に解決する能力を持っていなければならないと思います。
もちろん、前田さんと奥様がゼッタイにコロナに感染しないという健康そのものも贈らなければなりません!!
悟りの境地にも至っていませんので、『前田静良氏大大大応援部部長』といったところかもしれません。
療養2日目位までは、痛みはなかったのですが、3日目位から痛くなり、その後は、痛くなくなったり、また痛くなったりの繰り返しでした。
「コロナだからこういう症状なのか?!」と思った瞬間でした。私の「守り神」
♪大沢先生へメッセージです2!!
心より感謝申し上げます。♪前田さんへメッセージです!!
心より感謝申し上げます。
症状は人それぞれだと思いますが、とにかく前田さんと奥様の御健康を心より願っております。高橋弘樹様へ、お見舞い申し上げます
高橋さん、大変でしたね。
でも、どうやら回復なさったようですね。無理をしないで下さいね。現代
文藝社の大切なお仲間ですからね。