俳人四明覚書 七
清水貞夫著
四六判 208頁 並製本
非売品
ISBN978-4-906933-52-5
この著書は現代文藝社刊文芸誌「流星群」に随想「四明のこと」と題されて掲載された五篇をまとめたものである。今回の五篇は、俳人としての四明の交友関係、舞踏演劇、独逸語、新聞小説など俳人四明の覚書である。四明は旧幕府人の汚名を着せられ、文明開化期を一介の文化人・知識人として精一杯生き抜いた。しかし、時間の経過とともに忘却の彼方へと置き去りにされてしまっている。著者は、乏しい資料を見つけ出し、あるいは人々の記憶に残されているものを収集し、その存在を世に発表し続けている。