別冊文芸誌流星群『御影和己のつぶやき』集

別冊文芸誌流星群
『御影和己のつぶやき』集
佐光千尋著

46判 並製本 240頁
750円
ISBN978-4-901735-21-1

 本書は「ONLY ONEの人生」「身から出た錆」「しょう、しょう、いじましい咄」「妻の家出」を収録。
 七十五歳になった昨秋、突然身体に変調を覚え、初めて死を身体的に実感した。哲学的に死を問い、観念的に死と向き合っていた筈が、何の役にも立たなかった。真っ黒な絶望と底知れぬ恐怖に、全身から血の気が引いた。目の前が真っ暗になった。何か生きた証しを残したい、と必死に願った。(あとがきより)