ひぐらしの記
前田静良 作
リニューアルしました。
2014.10.27カウンター設置

内田川(熊本県・筆者の故郷)富田文昭さん撮影
私は弱虫
能力無く惰性にすがり、いたずらに書き続けてきた。すると、ちょっと躓(つまず)くとたちまち頓挫した。一月は棒に振った。そのため、意識して月替わりを待っていた。二月一日(月曜日)、現在のデジタル時刻は、夜中の1:57と刻んでいる。梅の花が綻(ほころ)ぶ、早春の到来である。確かに、きのうに比べて寒気は、体感的に緩(ゆる)んでいる。寒気に極端に弱い私には、この上ない自然界からのうれしいプレゼントである。過ぎた「大寒」(一月二十日)あたりを寒気の底に、季節は確かな足取りで春へ向かっている。あすは例年にない早い「節分」(二月二日)である。もちろん明ければ、「立春」(二月三日)である。三寒四温は、春へ向かう季節の足取りである。
この文章に、いまだ再始動を託すことはできない。しかし、わが息災の証しとして、怖々(こわごわ)と書いている。実のところは、掲示板へ訪れてくださる各位様から賜っている心配や好意にたいして、梨の礫(つぶて)では居たたまれなくなっているからである。妻が突然、腰の傷みに襲われて、わが家そしてわが日常生活は、様変わりをこうむっている。その対応における明け暮れは、いまだに緒に就いているばかりである。みずからの健康だけで、人生行路は「楽ちん」とは言えない。夫婦そろって、「偕老同穴」(かいろうどうけつ)を叶えてこそ、「楽ちん」である。異変に挫(くじ)けている私は、虫けらにも及ばない弱虫である。
抗(あらが)えようない難局(戦い)
新型コロナウイルスとの戦いは、真犯人と言える加害者がいなくて、みな一様に被害者である。だからこの戦いは、困難を極めている。感染しないようにみずからに打ち克つしか、この戦いの勝利はない。言わば、世界中のだれしもが直面している個人戦と言えそうである。
一月九日(土曜日)、三連休初日にあって寒いなあー(4:09)。日本国内にあっては、新型コロナウイルスへの感染恐怖のみならず、多雪地方の雪の降りよう、かつ積もりようが、限りなく気に懸かる。
戦う意志を固めている
人間の知恵、意志、そして連帯(力)が試される時がきた。戦争とは違って仲間と殺し合う必要はなく、このことではまったく後ろめたさはない。武器なく知恵で、人間こぞってウイルスを防ぐ戦いである。もちろん、老若男女のすべてが人間の誇りを保つ戦いである。だから、勝たねばならない。一都三県は、きょう(一月八日・金曜日)から来月(二月)七日までの一か月間、再度の「緊急事態宣言」期間に突入である。
『七草』
日々、自粛と怯えまみれの世の中になりました。「七草」(一月七日・木曜日)、3:00です。
人みな、人生苦
年変われど、虫けら、鳥、魚、あまねくその他の生きもの同様に、習性にしたがってほぼ同じ時間帯に目覚めて起き出しています(3:06)。このところ寒い日、冷える夜が続いています。ほとほとつらく、バカげた習性です。おのずから、行動的には自粛、巣ごもり、蟄居、精神的には気鬱症状の日常生活をこうむっています。言うなれば心身ともに、開放感の無い抑制生活に甘んじています。書くまでもないことを書いたのは、手持ち無沙汰の時間をちょっとだけでも埋めるためです。もちろん、気狂いはしていません。人生苦に、脅かされているにすぎません。われのみならず、人の世はみな、人生苦まみれです。新年に相応しくない文章を書き初めにして、詫びる気持ちいっぱいです。
「箱根駅伝」
三が日にあってきょう二日は往路、そしてあす三日は復路、「箱根駅伝」のテレビ観戦日です。号砲、待ち遠しくて眠れません。ステイホームにあって、巣ごもりの愉しみです。
新年、元旦
令和三年(2021年)が明けました。ただ、個人生活、社会生活、共に厳しい一年が予測されています。
除夜の鐘
寒波の予報の下、大晦日(木曜日)を迎えています。今年・令和二年(二〇二〇年)一年、お世話さまになりました。各位様にはつつがない越年を希望いた
します。
休みます
わが能力をはるかに超えて、長く書いてきました。くたくたに、疲れました。
「御用納めの日」
十二月二十八日(月曜日)、ちっぽけな卓上カレンダーには、「官庁御用納め」と記されています。この表記を見ると、官尊民卑の世の中の名残を想起いたします。できれば官庁を省いて、「御用納めの日」くらいでいいと思います。それでも、いくらか不愉快のところがあります。なぜなら、年末年始を休めず、働き尽くめの人たちはたくさんいます。特に、新型コロナウイルス禍にあっては、たくさんの人たちが世のため、人のため身を粉にして働き続けてくれます。人の世は、今さらながらこういう人たちで成り立っていることを感じ取った一年でした。
さて、私は今年もたくさんの下手な文章を書き続けてきました。すると、ご常連の人たちが日々、義理チョコを超える真のご厚情で、「ひぐらしの記」へ訪れてくださいました。声なき声の励ましが無ければ、もちろん「ひぐらしの記」の継続はありません。心より御礼を申し上げます。そして、大沢さま、平洋子様、角田様、高橋弘樹様、古閑君、ふうちゃん、これらの人たちのご投稿文、さらにはブログ読者で名前を浮かべている山内様、名を列ねる友人たちすなわち渡部さん、大森さん、谷口さん、マーちゃん、これらの人たちには、日々励まし続けられてきました。同様に、心から御礼を申し上げます。
きょうは新型コロナの感染を防ぐために要請されている、「静かな年末年始」の始めの日です。みなそろって、つつがない越年と静かな正月を迎えたいものです。もちろん、辞世のメッセージではありません。寝坊助が祟り、慌てふためいて書き添えたものです。「ひぐらしの記」は継続します。できればこの先、なお人様との交流を望んでいます。身の程知らずの欲張りは、わが「身から出た錆」です。感謝と詫びが同居する、年の瀬になりました。