中山和江随筆集

中山和江随筆集
 著者は今年(平成二十年)六十九歳になる。三十歳で次女を出産し、産後二十日に寝たきりの祖母を一人で抱えてトイレに連れて行った後、突然立ち上がれなくなり、脊椎分離症と診断された。十七年後には脊椎管狭窄症になり、手術をせず保存療法で今日に至っている。自律神経失調症も患っており、疲れてくると頭が重くなり、四十一歳の時から薬を飲み始めた。薬を飲んで横になって頭が軽くならないと日常の生活ができない。体調をみながらの生活の中で、家族の日常を書き留め、自分の人生を顧み、またそれを糧にして毎日を過ごしてゆく。泣き言を言わず、自分に与えられた人生を誠実に前向きに生きている著者の姿勢は、読むものに励みとなり、生きる力を与えてくれる。「一日一生」と著者は己に言い聞かせ、毎日を精一杯生きている。

折り折りの記 Ⅹ

折り折りの記 Ⅹ
中山和江著

A5判 200頁 上製本
非売品
ISBN978-4-906933-01-3

 私の実家伊知地家は祖母が六人もの男の子を生み育てたこともあり、又それらの人々が皆東京を中心に住んでいたこともあって、親戚の人数は非常に多く、多彩であり、何かあればよく集まった。
そこで一項目を設け、従姉恭子さんとの関係を主に、伊知地家のことを思い起こすままに書いてみた。(はじめにより転載)

折り折りの記Ⅺ

折り折りの記Ⅺ
中山和江著

A5判 200頁 上製本
非売品
ISBN978-4-906933-12-9

 著者は昭和三十九年(一九六四)一月二十六日、夫と結婚式を挙げてから、平成二十六年(二〇一四)一月二十六日で丁度五十年、いわゆる金婚式を無事迎える事が出来た。三十歳で次女を出産し、産後二十日に寝たきりの祖母を一人で抱えてトイレに連れて行った後、突然立ち上がれなくなり、脊椎分離症と診断された。十七年後には脊椎管狭窄症になり、手術をせず保存療法で今日に至っている。自律神経失調症も患っており、疲れてくると頭が重くなり、四十一歳の時から薬を飲み始めた。薬を飲んで横になって頭が軽くならないと日常の生活ができない。体調をみながらの生活の中で、家族の日常を書き留め、自分の人生を顧み、またそれを糧にして毎日を過ごしてゆく。泣き言を言わず、自分に与えられた人生を誠実に前向きに生きている著者の姿勢は、読むものに励みとなり、生きる力を与えてくれる。「一日一生」と著者は己に言い聞かせ、毎日を精一杯生きている。

折り折りの記XⅡ

折り折りの記XⅡ
中山和江著

A5判 200頁 上製本
非売品
ISBN978-4-906933-23-5

 最近読売新聞のコラムで、アインシュタインの言葉がのっていた。
「人類は原始人から始まったが、核の時代を迎えて、いずれは原始の世界に戻っていくであろう―」と言うのである。
 昨今の世界情勢をみていると、なる程という気になってくる。そんな中、変りばえしないものの又一冊本を書く事が出来た。
 平和はありがたい。皆の安泰のため、いつまでも平和であって欲しいと願っている。(はじめにより)

折り折りの記13

折り折りの記13
中山和江著

A5判 200頁 上製本
非売品
ISBN978-4-906933-32-7

 今年は、山中湖、白馬、黒部、東日本と西日本の境目となる構造線等珍しい所に出かけて行く事が出来た。
 これまで体調を考えて、関東周辺が主となっていたが、中部地方にまで足を伸ばせた事になる。それは、ひとえに、長女、次女達家族のお陰であり、有難く幸せな事と思っている。
 一年は長いようで短く、短いようで長い。一日一日が同じに見えて反面、変化のある事が良く分かる。年をとると、こうした変化がより敏感に感じられる。出来れば楽しい変化がより多くあって欲しいと願っている。(まえがきより)

折り折りの記14

折り折りの記14
中山和江著

A5判 214頁 上製本
非売品
ISBN978-4-906933-43-3

 本著も十四冊目となった。著者は毎年家族の出来事を多忙な日々の中で綴っている。その意欲は並大抵のものではなく、長年煩っている病気のため、薬を飲みながら体調を整えて一日一生の思いで書き続けている。今回のカバーの絵は、十三冊目の著書を読まれたイラスト作家のやまさき昭氏が感銘を受けられて家族の似顔絵を描いてくださったものである。

折り折りの記15

折り折りの記15
中山和江著

A5判 200頁 上製本
非売品
ISBN978-4-906933-54-2

 ノンフィクションの友達である高野千代子様のご紹介で、現代文藝社代表大沢久美子様との出合いがあり、それから実に二十二年になる。平成十六年に「子育ての記」出版以来今年の「折り折りの記XV」まで十八冊(孫の成長過程)、それに「ありがとう、ランディ」が加わり、合計十九冊の出版が実現した。途中書く事に行き詰まると電話でアドヴァイスを頂いたり、激励されたりして何とかやってこられた事は誠に有り難い限りである。
振り返ると私は昭和三十九年に結婚して五十四年になる。夫は八十六歳、私は七十九歳、あっという間であった。科学の進歩で人生百歳と世間では騒がれているが、明日の事は誰にも分からない。しかし子供達、孫達にはこれから長い人生が待ち構えている。健康で平穏に生きて行ってもらいたいものと心から願っている。(まえがきより)

折り折りの記 ⅩⅥ

折り折りの記 ⅩⅥ
中山和江著

A5判 198頁 上製本
非売品
ISBN978-4-906933-66-2

 ボケ防止のつもりで文章を書き始めて二十八年、平成十六年の「子育ての記」出版以来、孫の成長過程(〇才から高校卒業まで)を書く事が私の目標となった。毎年書き続けて今年二人がめでたく大学に入り、私の務めは一応終わった。これからは、「続・折り折りの記」と題名を変え、新しい視点で書いて生きたいと思っている。(まえがきより転載)

子育ての記

子育ての記
中山和江著

A5判 私家本 161頁
非売品
ISBN4-901735-10-1

 一生独身を通すのではと思っていた長女が結婚した。次女はすでに結婚していたが、二人の娘は子供を生むことを望んでいないようであった。ところが長女に子供が出来、その後次女も妊娠した。思いがけず二人の娘の出産に直面した著者だったが、出産後も共働きを続ける長女のために、すでに定年退職をしていた夫と共に孫の育児を引き受けることになる。命を育てることは並大抵でない苦労がある。しかし、日ごとに育っていく命は家族のかけがえのない絆にもなっていく。読んでいくうちに、人間が生きていくということの意味を自然に感じ取り、親の有り難さが心を捉える書でもある。付記に掲載されている新聞記事の抜粋なども保育事情を改めて考えさせられる。

子育ての記Ⅱ

子育ての記Ⅱ
中山和江著

A5版 上製本 146頁
非売品
ISBN4-901735-15-2

 著者は二人の娘を持つ母で、現在六十七歳である。この著書は平成16年に出版した長女のこどもの育児を記録した「子育ての記」に続く、著者と同居の次女の子供二人の成長記録をまとめたものである 。育児をする母親にとって、暖かい励ましを与えてくれ、心の支えとなる本である。

子育ての記その後

子育ての記その後
中山和江著

A5版 上製本 120頁
非売品
ISBN4-901735-16-0

 著者は昭和十三年生まれで現在六十七歳である。共働きをしている長女に子供が生まれ、著者は夫と共にその育児を任されることになり、平成16年に成長記録を「子育ての記」として出版した。著書は「子育ての記」のその後をまとめたもの。子供の記憶に残らない五歳までの成長記録を何とか形にして残してやりたいという思いから、生れた本である。子供の日常が生き生きと綴られ、 子育てをする母親たちへの生きた育児の参考書となる本である。